配線チェック後に6N6Pを挿して電源投入、+Bとカソード電圧を監視する。各部の電圧をチェック、問題なし。SP端子にDMMを接続し、RCA端子に指を触れ電圧が上昇するのを確認。動作一発OKだ。
測定器をつないで動作確認。発振の兆候はなし。手持ちの6N6Pをとっかえひっかえして利得が近い2本を選別。DCバランスを調整した。
簡単に特性を測定。裸利得は30.3倍だった。高域-3dB点の周波数は110kHzで、ずいぶん伸びている。DFは1.2と低い。これはOPTの1次巻線が細くて沢山巻いてあるためだろう。残留ノイズは0.08mVと低い。
Analog Discoveryで周波数特性を測定。高域特性が見事で左右チャンネルが揃っている。40kHz付近にわずかな盛り上がりがあり。
回路の実測した電圧を赤字で記入。6N6Pのカソード電圧が1V程度高め。これは定電流回路のLM334Zの電流が2.6mAの設計に対し、2.5mA程度のため。シャーシを裏返しにして裏蓋を閉じていないから内部が温まらず、正の温度依存性があるLM334Zの電流が少なめになっていると思われる。
6N6Pって利得のバラツキが大きいんだね。どのくらいかというと、10%くらい。もちろんNFBをかければその差は少なくなるが、無くなることはない。聴いていて音像が偏っていると気になるから、なるべく左右の利得は揃えたいという気持ちがある。将来差し替えることがあるかもしれないので、NFB量で利得を揃えたくない。
次回はNFBをかけて詳細な特性測定を予定。