6AR5シングルアンプを組んだとして、どんな音がするのか、その音を気に入るかどうかわからないので、まずは試作機を組んで確かめることにする。6AU6シングルアンプや6AU6パラシングルアンプの未練はあるのだが、まずは6AR5の音を聴いてみよう。
試作機は穴がボコボコ開いたシャーシを使うことにして、+B電源部は平ラグに、アンプ部は立ラグで組むことにする。
+B電源部の回路。
+B電源の平ラグパターン。FETの2SK3234は平ラグを固定するスペーサーに共締めするので乗せていない。
アンプ部の回路。
アンプ部のパターン。間違いがないかすこし不安。
試作機は+B電源の平ラグ作成から始めた。ジャンパー線はカットしたCRの端切れを使い、ホチキスの針のようにする。穴に差し込んでおき、マスキングテープで仮固定する。穴はCRなどのリードを全て差し込んでから一気にハンダ付け。パーツは白手袋をした手で仮固定してハンダ付けすれば熱くない。
組み上がった+B基板。下のセメント抵抗はひっくり返らないように支えているだけ。
反対側から見たところ。
2SK3234は平ラグの固定スペーサーに共締めする。
試作機の組み立て。外装パーツを取り付けたところ。
シャーシ内部。
試作機でも手順はいつもの通り。AC1次配線を行い電源トランスの電圧を確認。ヒーター配線を行いヒーター電圧の確認。
点灯式。ヒーター電圧は6.5Vだった。
次は+B電源基板に配線を接続しテストを行う。+Bに6kΩのダミーロードをつないで電圧を確認。
回路図に実測の電圧を赤字で記入。+BはAC100V換算で279Vとなり、設計値と一致。
後は立ラグに配線する。配線はハトメ側にハンダ付けし、CRは端子側に取り付けている。GND配線、+B配線、SP端子からの配線、NFB配線、RCA端子からの入力シールド線と進めた。後はCRの取り付けだけなので、24個のCRを順に取り付けていった。CRのリードは本番機への流用を考えて短く切り詰めなかった。
シャーシ内部のようす。今回は撚り線にハンドドリルを使ってみた。簡単なのだが、撚りにテンションがかからないせいか隙間が空いてしまった。水色のヒーター配線は手で撚ったもの。撚りは緩いが縄を綯う要領でやっているので隙間が開かない。やっぱり手で撚ったほうがいいかなあ。
CRのリードが長いままなのでこんな感じになっている。
この後は配線チェック後に動作確認をする予定。