おんにょの真空管オーディオ

おんにょの真空管オーディオ

古(いにしえ)の真空管を使った好音質のアンプで音楽を聴きましょう。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

89/38シングルアンプの構想

じつはある方からアンプの製作依頼があり、現在着手したところだ。89シングルアンプをメインとし、38も使えるようにして欲しいとのこと。

89はベースがUZ(6ピン)、38はUY(5ピン)なので基本的には差し替えできない。そこでソケットはUZとし、UYは変換ソケットを使って差し替えできるようにする。89や38はトップグリッド(G1)なので、下駄を履くことで高さが変わるぶん2種類のグリッドキャップを用意し、シャーシにはチップジャックで抜き差しができるようにする。

89/38シングルアンプの回路図を上記に示す。基本的には拙89Yシングルアンプとほぼ同じ。

38より89のほうがグリッドバイアスが深いのだが、実際に89Yシングルアンプに変換ソケットを使って試したところ、グリッド電圧は89が4.5V程度深い程度なので無条件に差し替えられると判断。

OPTはエイトリックトランスフォーマーPS-101を使用する。これは依頼者から支給されたもの。

仕様。B-7kΩの巻線抵抗は281Ω(22℃)、直流重畳22mA、50Hzのインダクタンスを測定したところ22.9Hだった。89の3結におけるrpは高いはずなので、これは有利。1次最大電流は75mAなので、太めの線を目一杯巻いてあるようだ。重さは1,050gだった。

パーツは抵抗以外発注済み。回路はほぼ決定しているのでレイアウト検討を行う予定。