R120シングルアンプは、片チャンネルのみバラックを組んで実験することにした。
電源部はシャーシに組んだが、アンプ部はバラックの状態。
回路図に実測の電圧を赤字で記入した。片チャンネルのみなので+B電圧が高く、R11を150Ωから750Ωにしたがまだ高め。
Analog Discoveryで無帰還とNFBを6dBかけた時の周波数特性を測定。手巻きOPTのインダクタンスが高いのだろうか、NEBをかけたら3.5Hzあたりに小ピークができた。
ついでにOPTをOTN-A3Sに替えて周波数特性を測定。高域が素直に落ちている。
手巻きOPTとOTN-A3Sの周波数特性を比較。あまりに違う性格のOPTで、手巻きOPTは低域が伸び、OTN-A3Sは高域が伸びている。
諸特性。手巻きOPTは高域が伸びず、10kHzの出力も1Wしか出ていない。OTN-A3Sは逆に100Hzの出力が1.8Wと低い。これは低域の飽和によるもので、コアサイズが小さいので仕方ない。出力容量7Wの仕様だが、実際はもっと低く、せいぜい3Wくらいだろうか。
特性を調べたところで音質を予想すると、小音量ならOTN-A3Sは高域が伸びており、充実した音を聴かせると思う。ただ音量を上げると低音が飽和し、歪むので倍音が発生、低音が一見出ているように感じるが実際は倍音を聴いているようになる。
手巻きOPTは底力のある低音を再生できるが、高音が早く落ちることからどうなるか気になる。ただし、高音は通常数kHzを聴いており案外問題にならないかもしれない。
どっちがいいかはどっちもどっちだね(笑)。ただOTN-A3Sは3.5Wの出力に対し力不足だと思う。