おんにょの真空管オーディオ

おんにょの真空管オーディオ

古(いにしえ)の真空管を使った好音質のアンプで音楽を聴きましょう。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

71Aシングルアンプ2号機・カソードバイパスコンデンサ追加

71Aシングルアンプ2号機はカソードバイパスコンデンサを+Bに接続している。AC的に+BはGNDなのでこれでも構わないはず。別のアンプで実験した時に好印象だったので採用している。

 

71A_single_schematic4.gif 直熱管の場合は直接GNDに接続したほうが自分好みの音色になることが多いので、カソード〜GND間に100μF160Vの電解コンデンサを追加してみた。回路図中のC15がそれ。

 

71A_single_crosstalk2.gif 残留ノイズは変わらなかった。変わるのはクロストーク特性と考えて調べてみたところ、高域でのクロストークが減少した。20Hz〜20kHzでは-65dB以下となっている。

 

低域のクロストークの悪化は何か。LRチャンネルのチョークを並べているので電磁結合かと思い、苦労してアクリルケースを外し、チョークにショートリングを巻いてみたが変わらなかった。片方のチョークを90度回転させれば良いと思うがシャーシに傷がつくのが嫌なのでそのままとする。

 

71A_single_outside10.jpg 3階の自室で試聴してみた。前印象どおり清楚で普通に好音質だ。女性ボーカルに聴き惚れてしまう。パラレルフィードによるものなのか低音にパワーがあってしかも正しい低音という感じだ。

 

300B_single_amplifier.jpg すこしだけ拙300Bシングルアンプと比較試聴してみたんだね。雰囲気や透明感、音場感はどちらも引けを取らない。300Bシングルアンプのほうがスケール感があるのは1Wと8Wの差だろうか。

 

4P1L_single_amp2.jpg 4P1Lシングルアンプとも比較試聴してみた。こちらは低音に量感があるが、倍音のせいだろうか。中高音に違いは感じられなかった。私の駄耳では目をつぶって聴いたら違いがわからないに違いない。

 

(2021.03.26追記)

71A_single_freq_capacitor1.jpg カソードバイパスコンデンサ(GNDにのみ接続)有り無しの周波数特性を上記に示す。無しだと高域と低域でレベルが低下する。

 

71A_single_freq_capacitor2.jpg カソードバイパスコンデンサの接続先をそれぞれGNDか+Bかで周波数特性を比較。特性は一致。

 

71A_single_freq_capacitor3.jpg カソードバイパスコンデンサをGNDに接続したもの、+BとGNDにそれぞれ接続したものの周波数特性を比較。数Hzでわずかに違うのは容量が倍(200μF)になったためと思われる。まあ一緒と言える。

(追記ここまで)