おんにょの真空管オーディオ

おんにょの真空管オーディオ

古(いにしえ)の真空管を使った好音質のアンプで音楽を聴きましょう。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

12B4Aシングルアンプ・回路図作成

電圧増幅段に6AN8Aを使うことは拙ブログの記事に書いた。そちらではぺるけドライブと言われるSRPPとしたが、5極管による増幅に3極管のカソードフォロアを組み合わせたらどうなるのか確かめることにした。

LTspiceでシミュレーションを行う。ぺるけドライブの縦積みに比べ、電源電圧が有効に使える。

シミュレーション結果の波形。

R4を100kΩ・120kΩ・150kΩで振ってみた。利得は変化するが、2次歪みも変わる。

 

周波数特性。高域が伸びて利得も増えた。

ぺるけドライブとカソードフォロアの比較。カソードフォロアの出力インピーダンスが低いので高域が伸びている。よし、カソードフォロアを採用しよう。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/o/onnyo01/20231126/20231126154431_original.gif

出力管である12B4Aの特性図に5kΩのロードラインを引いた。出力を欲張らず、最大プレート損失の76%で動作させる。

出力は25mA^2*5kΩ/2000=1.56W、OPTの損失を考えると1.56*0.8=1.25W

電圧増幅段の利得は139.6倍、12B4Aのrp=1030Ω、μ=6.5で利得を計算すると

139.6*6.5*(5k/(1030+5k))*√(8/5k)=30.1倍

6dBのNFBで15倍になる。ミニワッターなので、これくらいの利得でOK。

回路図を作成。CRのフィッティングが必要だが、まあこんな感じになるかな。