電圧増幅段に6AN8Aを使うことは拙ブログの記事に書いた。そちらではぺるけドライブと言われるSRPPとしたが、5極管による増幅に3極管のカソードフォロアを組み合わせたらどうなるのか確かめることにした。
LTspiceでシミュレーションを行う。ぺるけドライブの縦積みに比べ、電源電圧が有効に使える。
シミュレーション結果の波形。
R4を100kΩ・120kΩ・150kΩで振ってみた。利得は変化するが、2次歪みも変わる。
周波数特性。高域が伸びて利得も増えた。
ぺるけドライブとカソードフォロアの比較。カソードフォロアの出力インピーダンスが低いので高域が伸びている。よし、カソードフォロアを採用しよう。
出力管である12B4Aの特性図に5kΩのロードラインを引いた。出力を欲張らず、最大プレート損失の76%で動作させる。
出力は25mA^2*5kΩ/2000=1.56W、OPTの損失を考えると1.56*0.8=1.25W
電圧増幅段の利得は139.6倍、12B4Aのrp=1030Ω、μ=6.5で利得を計算すると
139.6*6.5*(5k/(1030+5k))*√(8/5k)=30.1倍
6dBのNFBで15倍になる。ミニワッターなので、これくらいの利得でOK。
回路図を作成。CRのフィッティングが必要だが、まあこんな感じになるかな。