謹賀新年 本年もよろしくお願いします
アスペルガー的性格が災いして(だから対人関係は苦手)マンネリの駄記事を量産している。ここ数年は真空管アンプの製作ばかりやっていてよく飽きないものだと自分でも思う。それでもだんだん意欲が低下してきているような気がする(良いことだ!?)。はじめに2017年に製作したアンプを振り返ってみることにする。
新作は6台だった。リニューアルしたのは1台で、計7台製作したことになる。ちゃんと数えてあるか心もとないけど。
新作
(1) 6FJ7シングルアンプ(譲渡済)
手元に6FJ7を置いて眺めていたらアンプとして組みたくなってしまった。6FJ7はコンパクトロン管で、GT管では6DN7が同等管だ。6DN7はとても気に入った音がするので6FJ7でシングルアンプを組むことにした。
(2) 6HA5パラシングルアンプ
3HA5シングルアンプの音質を保ちながら低域の充実を図るべくパラレルとしたシングルアンプ。6HA5はチビなので、トランスをアクリルケースで覆って平べったいアンプを製作した。
(3) 6550 CSPPアンプ
3ヶ月かけて製作した大作。私は小出力アンプばかり作っているが、若い頃は大出力アンプへの憧れがあった。せっかくアンプを作っているのだから、気力や体力が充実しているうちにそういうアンプを1台作っておきたい。出力は38W+38Wで、音質は拙自作アンプのトップレベルだ。
(4) 45シングルアンプ
6DN7によるカソードチョークの45シングルアンプで、45シングルアンプとして現存するのは2台。カソードチョークドライブによるアンプは拙作ではSV811-10AシングルアンプとVT-62シングルアンプがある。出力は2.9W+2.9W。
(5) 6DJ8パラシングルアンプ
6DJ8プッシュプルアンプは2台あるがシングルアンプは無い。そこで6DJ8の3極管ユニットをパラレルで使ってシングルアンプを製作した。小出力の割にはスケール感がある。OPTを染谷電子のA57-7K48Sにした2号機を製作中。
(6) PCL83 CSPPアンプ
拙作のCSPPアンプの中ではとても良い子で不満が全くない。出力は6W+6Wしかないが、小音量で聴いていてもスケール感は十分ある。特性が良くて音質の好みが一致した1台。
リニューアル
(7) 12B4A SRPPアンプ
2010年に製作したアンプをリニューアルしたもので、前作は標準シャーシを使っていた。クールでシャープな音質は私が製作したアンプの中では稀な存在で、こういう音のアンプが1台くらいあっても良いかな、と思っている。マッチングトランスは恩師の製作されたものだし、気に入ったデザインで1台残しておきたかった。
というところで、今後製作予定の真空管アンプを書いておきたい。まずは製作中の6DJ8パラシングルアンプ2号機を完成させること。その後は気力と体力が充実しているうちに最終目的である71Aパラシングルアンプの製作を考えている。トランスと71Aは揃っているので回路構成は6DJ8のカソードチョークドライブではどうだろうか。
他には拙記事最高スクリーングリッド電圧の低い真空管を活用するの回路を使っていろんな駄球を鳴らすユニバーサル実験アンプが急浮上した。駄球をいろいろ入手して試聴し、自分好みのタマを見つけるのが目的。聴いて違いがわからないとか、みんないまいちになる可能性もある。
89Yの89Yによる89Yのアンプも頭にあるがなかなか実行に移せそうにないし、その他のアンプは挙げないでおこう。決して秘密にしているわけではなくて、このタマ面白そう、となったら発作的にアンプを作ってしまう可能性がある。