おんにょの真空管オーディオ

おんにょの真空管オーディオ

古(いにしえ)の真空管を使った好音質のアンプで音楽を聴きましょう。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

謹賀新年

謹賀新年 本年もよろしくお願いします

当ブログのコンテンツは主に真空管アンプの製作に関する試行錯誤の備忘録なのだけど、とうとう12年目に突入した。よくぞこんなに続いたものだと思う。でも最近になってギターの弾き語りに時間を割くようになって終わりが見えたような気がする。それでもまだ製作したいアンプが何台かあるのでまだ終了とはならないに違いない。 さて、いつものように昨年に製作したアンプを振り返ってみることにする。昨年は5台の新作が完成したことになっている。

(1) 4P1Sシングルアンプ 4P1S_single1.jpg 中国球の4P1Sを使ったシングルアンプ。同特性にロシア球の4P1Lがある。電圧増幅段に6N23Pを使いカソードチョーク直結ドライブとした。出力は2.5W。後に4P1Lシングルアンプを製作したがその出来が良く、4P1Sシングルアンプの立ち位置がなくなってしまった。いずれ解体してパーツを再利用し、4P1Lパラシングルアンプを製作しようと考えている。

(2) E130シングルアンプ E130_single.jpg E130はフランスのSFR製でテレフンケンRS242の類似球となっている。直熱3極管で送信管として使われたらしい。初段は6N2PのSRPPで、6N1Pのカソードチョーク直結ドライブとなっている。OPTは当初OPT-S14を使ったが、後にPMF-7WS-1014に換装した。出力は2.8W。

(3) 12A6GTY CSPPアンプ 12A6GTY_CSPP1.jpg ビーム管の12A6GTYを使ったマッキントッシュタイプCSPPアンプ。OPTは染谷電子のASTR-30Sを1次12kΩで使用している。12A6GTYのH-K耐圧が低いのでヒータートランスを使い、1本ずつ供給しカソードに接続している。出力は6Wで拙宅では十分だ。

(4) 4P1Lシングルアンプ 4P1L_single.jpg いわゆるミニワッターの1回路形式で電圧増幅段を半導体で構成している。鋼板の鉄パイプでトランスケースを製作しT-1200を押し込んだ。出力は1.5Wしか出ないが、音質では良いものができたと自負する(自画自賛!)これで真空管アンプの製作は終わりにしようと考えていたのだがまだ製作意欲が衰えず、次の作品へ続く。

(5) 6DN7シングルアンプ 6DN7_single.jpg TU-894改のパラレルフィード実験の結果が良かったので、テレビ球の6DN7を使いパラレルフィードアンプに仕立てたもの。OPTはプッシュプル用のKA-8-54P2を使っている。出力は2.3Wだがシングルミニワッターに共通するようなスケール感がある。 6P3S_cspp_outside1.jpg 以上5台を紹介したが、現在製作中のアンプには6P3S CSPPアンプがある。ロシア球の6L6GB似のタマを使用したマッキントッシュタイプCSPPアンプで出力15Wが目標。 12A.jpg 直熱3極管の12Aを使った出力250mWのシングルアンプを考えている。まずは71Aシングルアンプに12Aを差し替えて聴いてみて、結果が良かったらアンプを製作しようと思う。 以上、他には4P1Lパラシングルアンプ以外にアイデア段階で1台のアンプがあるが、まだ計画中なので日の目を見ない可能性大。 冒頭に書いたがへっぽこギター弾き語りはこれからも続けていきたいと思う。今年も新年の抱負を語るというレベルの記事にはならなかったがまあこんな程度ということでお許し願いたい。