謹賀新年 本年もよろしくお願い致します
私の場合は元旦に昨年製作した真空管アンプを振り返ることにしている。昨年の新作アンプは8台もあった。1.5ヶ月に1台のペースはさすがに早すぎる。もっとのんびり製作しないと真空管アンプが溢れかえってしまう。もうすでに溢れかえっているけど。
昨年もコロナ禍のことを書いたが、いったいいつまで続くのか。スペインかぜが3年で収まったことを考えると、新型コロナもそろそろ季節性インフルエンザとしてお引取り願いたいと思う。
(1) 6Z-P1シングルアンプ
42シングルアンプにラジオ球の6Z-P1を挿して聴いてみたら自分好みの音がしたので製作した。解体した6SN7全段差動アンプのシャーシを使って組んだ。このアンプはパラレルフィードのシングルアンプで、当初はチョークコイルの漏洩磁束が初段にフィードバックして発振しているらしく、ショートリングを巻いたら収まった。
(2) 7C5 CSPPアンプ
6T9 CSPPアンプを解体して新たにロクタル管の7C5で製作した。当初組んだシャーシは高さが60mmあり気に入らなかったので、後に50mmのシャーシで組み直した。
(3) 71Aシングルアンプ2号機
手持ちに使っていない71Aが4本あったことから製作することにした。1号機(譲渡済み)があるので2号機とした。回路的に同じではつまらないのでパラレルフィードとしてみた。OPTはARITO's Audio LabのSE-7K4W-GLを購入。低域の出力アップはパラレルフィードによるものと思われる。
(4) 5A6シングルアンプ(譲渡済み)
解体したミニワッターのシャーシを使って5A6シングルアンプを製作した。わざわざ希少な71Aを使わなくても安価に直熱管サウンドを味わえるのは良いと思う。
(5) 45シングルアンプ
45のAC点火だとハムバランサを回してもハムが減らないタマがあり、それらを使うため降圧DCDCによりフィラメントをDC点火している。45は現行品では生産されておらず、小出力の直熱3極管が注目されて再生産されるようになると良いのだが。
(6) 112Aシングルアンプ
12A(112A)はシングルで285mWの出力しか取れない直熱3極管だ。私の聴取環境での必要な出力は100mW程度であり、このタマがどんな音を出すのか興味があった。軽いA2級で使って出力は1kHzで0.5W出ている。雑味が無くて透明感ある音色。意外に音量があって芳醇な印象。
(7) 3A/107Aシングルアンプ
ヨーロッパ管にかねてより興味があり、SFR製のE130に次いでITT製とSTC製の3A/107Aをつい入手してしまった。ベースはスモールUVで特殊。3A/107Aは12A(112A)に相当する。DC4Vで点火しているが、フィラメントの赤熱する様子は全く見えない。フィラメント温度が低いのにエミッションはちゃんと確保されている。
(8) E88CCプッシュプルアンプ
ARITO's Audio Labで発売されたDE-14K2Wを使ったプッシュプルアンプ。真空管は6DJ8系なら何でもOK。試聴の結果TESLAのE88CCが良かったので採用した。出力は0.8Wしかないが、ニアフィールドなら全く問題ない。
増えすぎた真空管アンプを整理しようと思いつつ現在では44台もある。毎日1台ずつ聴いたとしても44日かかる計算だ。
今後の予定としては(まだ増やすの?)、42プッシュプルアンプを考えている。まだ42は3本しかないしトランス類はこれから購入予定でオカネがかかって仕方ない。古典球らしい見栄え重視のデザインにしたいが特性もある程度確保したいという欲張りな計画だ。
去年みたいに1年で8台というのは多すぎで、4台くらいに絞りたい。3ヶ月に1台の製作ペース。どうしても製作する意欲を抑えられない。アンプを製作するよりタマを入手してとっかえひっかえなんてやりたいと思うが、オカネはトランスに化けてしまう。