おんにょの真空管オーディオ

おんにょの真空管オーディオ

古(いにしえ)の真空管を使った好音質のアンプで音楽を聴きましょう。(お約束事) 追試は歓迎しますが自己責任でお願いします。

PCオーディオ

トランス式USBDAC設計の要点

私の拙い経験を元に、トランス式USBDAC設計の要点を思いつくまま並べてみた。 DACには秋月のキット、AKI.DAC-U2704を使うものとする。 まず、1KHz/5KHz/10KHzのAC電圧を正確に測定できる計測器を持っているかどうか?(一般的なデジタルマルチメータが測定で…

3台目のトランス式USBDAC・その4

PCを立ち上げてWaveGeneで動作の確認。問題無し。1KHzと5KHz・10KHzのレベルを一致させるように半固定を合わせる。抵抗値は637Ωにセットしてあったが、すこし高めになった。たぶん700Ωくらい。 0dB、1KHzのレベルは0.51Vとなった。残留ノイズは39μV、12μV(30…

3台目のトランス式USBDAC・その3

完成したトランス基板。LCのパラメータが決め打ちで大丈夫かな?パーツを乗せて配置していったらこうなった。 みっともない裏側も見せてしまう。ジャンパー線が1本。回路が簡単だから配線パターンを適当にやったらこうなった。トランスの片方にはM2ビスが無…

3台目のトランス式USBDAC・その2

今回はケースの加工とDAC基板の組み立て編となる。 ケース内に基板やボリュームを並べてみたところ。なんだか収まりが良くなくてこんな感じになった。トランス基板とDAC基板が一部立体交差している。 基板の固定には貼り付けボスをつかう。ケースに穴開けし…

3台目のトランス式USBDAC・その1

以前の拙記事で、タムラの600Ω:600Ωライントランス、TpAs-202を2個入手したのでトランス式USBDACを作ろうと思う。 秋月のUSBDACキット、AKI.DAC-U2704を使ったトランス式USBDACは3台目で、ハイレゾの時代にこんなの意味ないじゃないかと考える人がいると思…

ギターの開放弦の音階と周波数

このところ真空管アンプの話題ばかりだったので、たまには違う話題でも。 ギターの開放弦の音階と周波数について、WaveSpectraで周波数スペクトル分析をしたらどうなるのかな?と思ったのでやってみることにした。 我が家にある普通のクラシックギター。何か…

フリスクMP3プレーヤー・その6

ケースの穴開けを何とかすればできる、と見込んで穴開けを敢行。穴は全部で12個、うち角穴は3個。 一気に穴開けして完了したのが上の画像。なんつーか、不細工。格好悪い。 横から見る。ありゃりゃ。 反対側から。うーん、やっぱり。 スイッチ類をケース中央…

フリスクMP3プレーヤー・その5

フリスクMP3プレーヤー・その4で完成としたわけじゃなくて、ちゃんとしたケースに組み込んでみようとずっと考えていた。 ケースは大きめのタカチLCH165H-M4-Dで、サイズはW80mm×D165mm×H35mm。単三電池4本が入れられるようになっている。 買ってからずっと机…

RadioTunesのアカウント更新

いつも聴いているインターネットラジオ、RadioTunesが1年の更新となっていた。アカウント情報を見るとPayment InformationがAuto-Renew Subscriptionなので、Disableしなければ自動的に更新されるはず。もしそうならなくてアカウントが消されてしまったら、…

フリスクMP3プレーヤー・その4

じつはヤフオクでマッチングトランスを落札してしまった。これはTPA600Ω:600Ωとでも呼ぶのかしらん? おそらくTpAs-202の前身ではなかろうか。 端子に(+)(-)の表記がしてあり何だかよくわからないが、巻き始めの表示なのだろうか。1-2-3側が1次なのか4-5-6…

フリスクMP3プレーヤー・その3

バラックでの特性が十分であることがわかったので、トランス式microSDプレーヤーとして製作することにした。パーツは手持ちのものを組み合わせて、なるべく安く作るという方針で行った。 100円ショップでおかず入れ?を購入。電池ボックス・ICB基板・スイッ…

フリスクMP3プレーヤー・その2

フリスクMP3の出力にLCフィルタ+以前使ったNECマッチングトランスでバラックを組んで評価してみた。 フリスクMP3の電源は、電源電圧を推奨の5Vに近づけたほうが良いかもと思ったので、アルカリ乾電池3本(4.5V)をやめてニッケル水素充電池4本(4.8V)に変更した…

フリスクMP3プレーヤー・その1

こちらのブログですこし書いたけど、aitendoのフリスクMP3を入手してイタズラしている。 microSDカードのプレーヤーでMP3やWAVを再生できる。容量は最大で16GB。USBによる給電を前提としているが、電源を別に用意すれば単独で動作可能。 PCにUSBでつなぐと認…

TF-3版トランス式USB DACのLCチューニング・再び

トランス式USB DACのページでTD-1でのLCフィルタの例が示されている。TD-1は150ΩSPLIT:600ΩでTF-3と同じ。 TD-1では、LPFは1mH+0.039uF//240Ω、2次側負荷1KΩ。 拙TF-3では、LPFは1.36mH+0.022uF//2.7KΩ、2次側負荷698Ω。 2次側負荷を軽くするのを試していな…

WaveSpectraとオーディオアナライザによる歪率比較

拙5A6プッシュプルアンプでWaveSpectraとオーディオアナライザPanasonic VP-7721Aとで歪率特性を比較してみた。 自分が測定したWaveSpectraの歪率が実際とかけ離れていたりしたら怖いよね。今までやってきた歪率測定は何だったのか、となるでしょ。 比較する…

トランス式USBDAC・TF-3版をLC型に変更する・その3

2つのトランス式USB DACを同時進行で改造しているのでごっちゃになってわかりにくいが、今回はTF-3版(150Ωスプリット:600Ω)のおはなし。 LCフィルタに変更したTpAs-203版に対してTF-3版のほうが音質的に聴き劣りするのが気になったので、LCのスペシャルチュ…

WaveGeneのサンプリング周波数比較

LC型LPFに改造したTpAs-203版トランス式USB DACにて、WaveGeneのサンプリング周波数を変えて周波数特性を調べてみた。 PCはLenovo ThinkPad SL500、OSはWindows7 Home Premium 32bit SP1、測定器はPanasonicのオーディオアナライザ、VP-7721Aを使用した。 PC…

トランス式USB DAC・TpAs-203版をLC型に変更する

TF-3版のLC型変更でやり方がわかってきたので、TpAs-203版も同様に変更することにした。メインで使用しているので、いじって音が悪くなったらどうしよう、という懸念があったからTF-3版のほうを先に変更したというわけ。 TpAs-203版はRC型LPFを基板に載せて…

トランス式USBDAC・TF-3版をLC型に変更する・その2

前回の続き。今回はインダクタを新たに3種類用意して特性を調べてみることにした。 千石電商で購入したインダクタとフィルムコンデンサ。インダクタにはそれぞれ102黒いヤツ(1mH)、102アマガエル(1mH)、681アマガエル(680μH)という名前を付けてみた。 ちなみ…

トランス式USBDAC・TF-3版をLC型に変更する・その1

ぺるけさんのWebでトランス式USBDACをRC型LPFからLC型LPFに変更したものが発表されている。でも2014年10月現在、600Ω:10KΩのマッチングトランスを使用したもののみで、150Ω:600ΩでのLC型LPFはまだ発表されていない。 私の場合はタムラのTpAs-203を使った60…

トランス式USB DAC・LCフィルタをLTspiceでシミュレーション

ぺるけさんのWebでDAC出力にCRフィルタの代わりにLCフィルタを使用したトランス式USB DACが発表された。 今回はLTspiceを用いてLCフィルタのシミュレーションをやってみようと思い立った。 実際はLCフィルタへのドライブインピーダンスは0Ωではないし、出力…

スピーカー測定方法の比較

2014年8月23日に町田オフ会へ参加させて頂いた。どうもありがとうございます。 私はWaveGene・WaveSpectra及びMySpeakerで参加者のスピーカー周波数特性を測定し、OmniMicとの比較を行った。OmniMicのデータは塩沢@町田氏より頂いた。感謝申し上げます。 Wa…

スピーカーの周波数特性を測定する

メインで使用しているPC、Lenovo ThinkPad E440にスピーカーの周波数特性を測定するための環境設定を行い、WaveGene・WaveSpectra及びMySpeakerでSpendor S5eの周波数特性を測定してみた。 測定環境を上の図に示す。マイクアンプは利得100倍で20Hz(-0.2dB)〜…

音楽専用PCのパフォーマンス低下

常用している音楽専用PCはWindows7 Home Premium 32bitなのだが、Windows Updateを繰り返していたらいつの間にかパフォーマンスが低下していることに気がついた。 ブラウザ(Firefox)を起動してネットラジオを聴いていると音がブツブツ途切れてしまう。いった…

USBアイソレータを用いた歪率測定・その2

USBアイソレータを使用して1台のPCで歪率測定をする実験を以前行ったことがあるが、今回オーディオインターフェースにSound BlasterのSB-DM-PHDを用い、USBアイソレータの有り無しで歪率特性に差異があるかどうか調べてみた。 実験の構成は上記のとおり。PC…

トランス式USBDAC・TF-3版も変更

このところトランス式USBDACの改造記事が続いているが、今回で打ち止めの予定なのでもう少しご辛抱を(って何をだ?)。 本家WebのLPFのCR値変更は600Ω(SPLIT):600Ωにも及んでいるので、TF-3版トランス式USBDACでも変更することにした。TF-3は1次と2次をひっく…

トランス式USBDAC・ボリューム付きに改造(4)

TpAs-203版トランス式USBDACの改造は前回で完了の予定だったが、気になる点があったのですこしいじってみることにした。 周波数特性を上記に示す。0dBでの8Hzあたりに小ピークがある。これはDCカットコンデンサ(C5,C6)とトランスの共振によるものとみられ、…

トランス式USBDAC・ボリューム付きに改造(3)

TpAs-203版トランス式USBDACのボリューム追加改造が完了した。特性は以下のとおり。ちなみに改造前の特性はこちら。 ・出力電圧:1.95V(0dBFS)、ボリューム最大 ・残留ノイズ:0.22mV(Lch,Rch)、ボリューム最大 改造前の出力電圧は1.77Vだったが1.95Vに増加…

トランス式USBDAC・ボリューム付きに改造(2)

改造するにあたって配線を全て取り除いた。トランスが載った基板を外してCRを取り除こうとしたらうまく取れない。無理するとランドを剥がしてしまいそうだ。そこでトランスのリードのハンダを吸い取り線で取り除き、外して基板を作り直すことにした。 基板を…

トランス式USBDAC・ボリューム付きに改造(1)

タムラのマッチングトランス、TpAs-203版トランス式USBDACなのだが、メインアンプにボリュームのないものがあって直結ができず、使われないままとなってしまっている。現在はTF-3版ボリューム付トランス式USBDACを常用している。 ボリュームを組み込もうと考…