真空管アンプ
R120シングルアンプ試作機を依頼者の元へ送ったので、自分のアンプの設計を進めておく。12B4Aシングルアンプのレイアウト検討を行った。今回はオーソドックスな配置とし、後面にトランス、前面に真空管を並べた。シャーシは株式会社奥澤のO-27(W250mm×D150mm…
今更ながら、自分がやっていることはいろんな真空管を使ったアンプを製作するのではなく、自分に心地よく鳴る真空管を使ったアンプを製作して聴くことだと気がついた。そのための真空管探しなのだと。そうなんだよね。原音再生なんてどうでもよくて、自分の…
いちおう日記なので、梱包のようすも書いてみた。宅急便での発送は自分なりのやり方だが何度となくやっている。だからこれが良いというわけではなく、もっと良い方法があると思う。 カットされたアルミ板が届いたので、裏蓋用に穴開けをした。毎度のことだが…
RchのC3eの利得が低いのはわかったけど、CRのディメンジョン変更で利得をLchと同じレベルにできないか。プレート抵抗の変更、g2抵抗の変更をしてフィッティングを試みる。プレート抵抗は75kΩから110kΩまで増やすと利得が増えるものの、それ以上ではプレート…
組み立てが完了したR120シングルアンプ試作機の動作確認を行う。まず簡単に回路チェックした後、真空管を挿して電源投入。素早く+BとR120のカソード電圧をチェックする。変な電圧でないことを確認。回路の電圧はほぼ予定どおり。SP端子にDMMを接続してACレン…
R120シングルアンプ試作機の配線の続き。真空管ソケット周りの6本の配線を取り付ける。後は22個のCRの取り付けだ。事前にテスターで値を確認しながら取り付けていく。カットしてフォーミングしたリードに予備ハンダをしてから取り付けた。残りは入力からボリ…
もうできた?まだできねーよ!他にいろいろやることがあるし。R120シングルアンプ試作機の配線は1時間くらいやったら休憩を挟んでいる。とてもじゃないがぶっ続けで作業できない。 電源回路のみ組み上げてテストを行う。回路の実測の電圧を赤字で示す。AC100…
R120シングルアンプ試作機の配線を始めた。まずAC1次配線(白)からスタート。私はAC配線を撚っているので時間がかかる。それには縄を綯う要領でよじりながら巻いている。ハンドドリルでやってみたことがあったのだが、撚りはきれいにできるが配線が密着しない…
R120シングルアンプ試作機の組み立てを始めた。まず、穴開けの終わったシャーシの四隅に瞬間接着剤を染み込ませた。シャーシの保護ビニールを剥がし、穴のバリ取りをする。その後、水洗いして乾かした。小物部品からシャーシに外装パーツの取り付けを始めた…
R120シングルアンプ試作機の実体図もどきを作成した。頭の良い人なら、ここをああしてなどと頭の中にバッチリ実体図が描けるのだろうけど、私には無理だ。レイアウト図にソケットのピン配置を描き込み、左右反転して印刷した。シャーシ内のピン配置と合って…
いつものルーチンワークみたいな記事だが、備忘録として残しておく。R120シングルアンプ試作機のシャーシ加工を始めた。 穴開け図を印刷してカット、シャーシに貼り付けて定規とカッターでケガキ線を入れる。十字の中央をオートポンチでマーキング。 穴開け…
R120シングルアンプは、手巻きOPTの周波数特性に懸念があるため、試作機を製作して聴いて頂くことになった。OPTが大きいため、予定していた幅350mmのシャーシでは収まらず、幅400mmでレイアウト設計を行う。シャーシは株式会社奥澤のO-5、W400mm×D200mm×H60m…
電圧増幅段に6AN8Aを使うことは拙ブログの記事に書いた。そちらではぺるけドライブと言われるSRPPとしたが、5極管による増幅に3極管のカソードフォロアを組み合わせたらどうなるのか確かめることにした。 LTspiceでシミュレーションを行う。ぺるけドライブの…
バラックを組んだ状態で、オシロスコープの観測をしておこうと思ったんだね。NFBをかけた状態で波形が同時に上下クリップすることを確認。ここまではOKだった。ついでに容量負荷で発振しないことを確認しておく。たぶん大丈夫だと思うけど。ところが、無帰還…
R120シングルアンプは、片チャンネルのみバラックを組んで実験することにした。 電源部はシャーシに組んだが、アンプ部はバラックの状態。 回路図に実測の電圧を赤字で記入した。片チャンネルのみなので+B電圧が高く、R11を150Ωから750Ωにしたがまだ高め。 A…
全くもって金太郎飴的な記事だが、西崎電機には12B4Aシングルアンプ用の電源トランスも特注でお願いしていた。今回はそのテストを行う。依頼内容は以下のとおり。----------------------------------------------西崎電機様いつもお世話になっております。伏…
西崎電機に特注した電源トランスが届いた。早速テストしてみることにする。依頼内容は以下のとおり。----------------------------------------------西崎電機様いつもお世話になっております。伏せ型電源トランス(上下カバー付き)の見積もりをお願いします…
今回はC3eを使用した実験を行う。ソケットを製作依頼者から入手したので、バラックを組んでテストする。 実験風景。 C3e周りのアップ。電源には24V0.5AのACアダプタと16VのノートパソコンのACアダプタ、昇圧DC-DCを使用した。 回路図を上記に示す。赤字は実…
製作依頼者から手巻きOPTを入手した。1次インピーダンス3kΩ、2次インピーダンス8Ω、出力容量15W、1次最大重畳DC電流110mAの仕様。重量は2.4kg。どんなものか特性を測定してみた。 特性を調べるために6B4Gシングルアンプを使った。このアンプはTANGOのU-808を…
R120シングルアンプに使用する整流管AZ50は、実際にどのくらいの電圧が出るのか実験で確かめることにした。 実験風景。電源トランスは6B4GシングルアンプのPMC-170Mを使い、アンプの真空管を抜いておいた。 実験の回路図に実測の電圧を記入。電流が124mAとチ…
未知の出力トランス(OPT)の位相を確認する方法。 電池(006Pまたは1.5V乾電池)とアナログテスタを用意する。トランスの1次・2次はテスターで抵抗を測定してみるとわかる。図のように結線してテスタはDCVレンジにする。 スイッチを入れた時に針がプラス方向に…
R120シングルアンプの回路図を作成した。まず電圧増幅段がC3eの5極管接続で、カップリングコンデンサを介してR120をA1級で振る2段アンプだ。電源部は電源トランスの+BタップをAZ50で両波整流、LCによるフィルタを通す。C3eはフィッティングが必要でg2電流は…
ある人からR120を使用したシングルアンプの製作依頼があった。支給されたのは出力管R120、電圧増幅管C3e、整流管AZ50、OPTにSELのOTN-A3S。 R120は傍熱3極管でPp maxが15W、Ep=250V、Ip=60mA、Eg=-35V、RL=2.5kΩでの出力は3.5Wとなっている。バイアスの違い…
11月だというのに毎日暑い。犬の散歩や自分の運動の時はまだ半袖だ。なんだか部屋が暑いので冷房を入れた。今年の暑さがまだ尾を引いているらしい。もう雨季は終わったのだから、乾季に入らなければならないと思うのだが。さて、ま~た真空管アンプだ。実は…
貴重な直熱管は垂直に立てて輸送すること。 箱に天地無用のシールをベタベタ貼っておく。 大きい箱に緩衝材を敷き詰めて偏らないように。 車で輸送するので、かなり大きい上下の振動が加わる。 以前真空管アンプを正立して送ったら底蓋の足の周囲が歪んでし…
先日行われたミニオフ会で6AN8Aを頂いた。これを使った回路を考えてみよう。 6AN8Aは電圧増幅の中μ3極管とシャープカットオフ5極管が1本に封入された複合管だ。ヒーターは6.3V450mA。3極部ユニットのμは19となっている。オーディオ管だそうだが、アプリケー…
今年も横須賀の古民家で行われたミニオフ会へ参加させて頂いた。当日は早朝目が覚めたので、早く出発し会場へ行く前に散策することにした。いきなりの脱線ですみません。ヴェルニー公園はまだバラが咲いていた。多くのバラが植えられていて、5月と10月には花…
PEN45DDシングルアンプの電圧増幅段にトランジスタのエミッタフォロアを追加したら特性が向上したので、6AR5シングルアンプでも同様の改造をすることにした。 回路にトランジスタを追加した。エミッタ抵抗は手持ちの都合で220kΩとした。 改造したシャーシ内…
このアンプは先日製作したPEN45シングルアンプ(納品済)のサウンドを再現しようとしたものだ。しかし同じ真空管は手に入らず、PEN45はPEN45DDに、CV1056はEF39になった。 PEN45DDはPEN45に2極管を追加したもの。ヒーターは4V2.0AでPEN45より0.25A増えている。…
ほぼ完成のレベルに達したPEN45DDシングルアンプなのだが、音楽が無音になると電源トランスの唸りが聞こえてくる。一度気になったらどうも気になって仕方がないので対策することにした。 電源トランスのボルトにゴムワッシャを挟んでみよう。ボルトのシャー…